福島市在住/oomachigallery
歪んだ弱々しい無数の線でチクチク描いたものたちは、どこか一箇所でも切れてしまうと簡単に崩壊してしまう危うさがある一方、集まることで強さを増し、その集合は美しい紋様を生み出すこともできます。
その美しさは家族との日常、地域との繋がり、暮らしを装う喜びや、痛み、それらを受け入れる日々の記録と言えるかもしれません。
*SHESAW*
普段の彼らはひっそり、みなそれぞれに慎ましく暮らしています。
しかしひとたび皆で集えば、手を取り合って陽気に踊り、歩き、気の合うもの同士旅に出たりすることもあります。
とても穏やかな性格の彼らですが、特徴的なのは何と言ってもその装いで、老若男女問わず頭から顔まで独特のマスクで顔を隠し、彼らだけが編み込める模様が施された洋服を身につけています。
窮屈に見えるこの装いは彼らの誇りであり、この装いのために日々働き、夜な夜な刺繍をし、いつも編み棒を動かし続けています。
その証拠に、彼らはいつも彼らを解放してくれるはずのハサミを傍らにおきます。
ただ、それを使いマスクを、衣類を切り刻む者はいないのです。
そんなSOFTMACHINEの幸福に満ちた暮らしの一部を、少し覗いてみてください。