ARTIST

カンパイ
山内聖子(呑む文筆家・唎酒師)/酒監修

山内聖子(呑む文筆家・唎酒師)/酒監修

これまで、おそらく新築の一軒家が建つほど日本酒を飲み続けてきましたが、おいしい日本酒ほど音楽のしみこみがいいお酒はないと感じています。
もちろん他のお酒でも気持ちよく酔えますが、日本酒の酔いはどこか親密で、意識しなくても体がゆるみ、心をひらかせてくれます。
そのゆるんだ体ひらいた心には、乾いた喉に清水がしみるように、楽器の奏でる音や歌い手の声が、時にじわじわ時に心身をふるわせるほど、とめどなくしみてくるのです。それが、日本酒のよいところです。
今回は、素晴らしいアーティストのみなさん、そして、最高の舞台である猪苗代湖でカンパイするにふさわしい日本酒を厳選しました。
ぜひ、日本酒でしか体感できない音楽がしみこむ気持ちよさを、ゆったりと味わっていただけたらうれしいです。

<プロフィール>
20年以上、日本酒を飲み続けて全国の酒蔵や酒場を訪ね、「dancyu」や「Pen」「散歩の達人」など様々な媒体で執筆。趣味はお酒と料理、そしてお酒を飲みながら音楽を聴くこと。著書に『蔵を継ぐ』(双葉文庫)、『いつも、日本酒のことばかり。』(イースト・プレス)、近著に『夜ふけの酒評 愛と独断の日本酒厳選50』(イースト・プレス)がある。太田和彦氏や吉田類氏など、著名な酒の愛好家をゲストに迎えたYouTube番組「オトナの酒場 スナック菓房」(国分グループ本社)ではママを担当する。